San Marino


  私にとってサン・マリノという地が特別な場所になったのは、今日かもしれないとぼんやり思った。去年の今頃、F1に白旗をあげた場所もこの地だった。セナのことはよくわからない。何しろようやく物心ついた頃にすでに「すごい人」だったからエジソンとかリンカーンとかと同じくらい「遠い人」だ。だからその関連については何も喋れないしそもそも喋る資格もないからおいとくして、私には私の、サン・マリノ。

 とはいえねぇ、レースのほぼ半分テールトゥノーズなんて去年より3割増し狂ったことを赤いのと青いのがやってくれちゃったんで22台中2台しか映らないというか、むしろ表彰台に乗ったもんたなんて地上波では最後まで存在を消されてたとかで赤と青しか目に入らなかったGPでした。そしてあの二人の攻防については今更語ることがない。感情がメーター振りきっちゃっててとても言葉にはできません。なんていうか・・・二人まとめてあんたらおかしいよ!と泣きながら笑いたくなる絵面でした(おい)。

 さて、もうスペインGPが始まってますし、いいかげんサン・マリノの感想でも書こうと思ったんですが、やっぱり無理みたいです。今回はパス1(何)。

 というのも、どうも私はおちゃらけた文しか書けないようで、最初っから最後まで真面目モードかつラスト20周はほとんど泣きながら見ていた今回のGPはとてもそんなノリで書けるところがなく、つまり形にならなかったのでボツにしました。これは去年もそう。2年続けて、サン・マリノは普通に感動させられてしまったせいで何も書けません(おい)。言いたいこと、思ったこと、書きたいことはたくさんあるのに言葉にならない。言葉にして切り刻んで感動を残してしまったら鮮度が失われてもったいない気すらしてます(笑)。

 とか行ってたら他所で興奮にまかせて書いていた感想があったのでそれでもって代えたいと思います(っていうか書いてたことをすっかり忘れてたんかい)。

 待ちに待ったポディウムの真ん中、一番上。悪夢の2005年、開幕戦で復活したかと思ったらあっという間に泣かず飛ばずになった2006年開幕3戦。耐えて良かった。ついてきてよかった。心からそう思えるGPでした。

 第一スティントでかなりスムーズだったからさ、余裕ぶっこいてた途端不可解な第二スティントの怪再びで、見る見るアロンソ坊やが追いついてきたときには「ちょっと待ってー」と口走るしかなかったですよ・・・。毎回第二スティントで失敗してないか、跳ね馬。
 ルノーが「遅いおっちゃんなんてつきあってられないから先に入っちゃうもんねー」と動いたときにはもうジ・エンドだと腹をくくりました(爆)。もうどうせ抜くならさっさと抜いてくれ、これ以上やられたら心臓も胃も持たんよ・・・という(笑)。
 <追記>どうもナノはここらへんでどっちにしろ入らなきゃならなかったっぽいですね。2・3周くらいは引っ張れたようですが。そしてシュー兄はナノが入った瞬間アホみたいにラップタイムあげたんですね。っていうかそういうフォローしてよ・・・地上波。あんだけ2台しか映してなくてあの実況ならまんべんなく映っている時に何のフォローもなくてもしょうがないか(変な納得の仕方だ。
 しかし人の内臓の心配なんて1mmもしてくれないこのレース馬鹿二人は、それからも更に20週近くテールトゥノーズなんてのを繰り広げてくれまして、あんたら人を殺す気か

 しかし、もう駄目だと思ったにも関わらず、今年初めて芸術的なピット作業をして兄貴を送り足すフェラーリスタッフに思わずスタンディングオベーションです。素人臭いミスを連発していた跳ね馬クルーが!この大事な場面でこれほどの仕事を(感動にわなないているらしい)!あーもう大好き大好き大好き大好き(エンドレス)!
 いかん、もうこの言葉しか出てこない(笑)。

 ミハエル・シューマッハー大好き!愛してる(勢い余ってます)!変なジャンプがまた見れて嬉しいよ。ポディウムでのガッツポーズも久々だよ。・・・って、なんで国歌をカットする!>フジ。
 やばいやばいやばい。もうラスト20週で人生における「頑張れ!」という声援と「大丈夫!」という応援を言い尽くした気がする。傍から見たらかなり怪しかったろうなぁ(ははは)。最後の方は言いながら泣いててもうわけわかりませんよ。
 っていうか私このレースの前、飲み会行ってたからビールジョッキ3杯にカクテル2杯、おまけに家に帰ってワインをグラス2杯って、もうお前どこの飲んだくれだよ!というアルコールを摂取していたのにも関わらず、第2スティントですっかり酔いが醒めてたことにびっくりだ。ぐんぐん迫ってくるアロンソと同じスピードで私の酔いも醒める醒める(笑)。レース終わった時にはすっかり素面でした。

 今ほどおいしくお酒が飲めるタイミングはないので、わざわざもう一度飲みなおし。勝利の美酒に酔いましたよ(笑)。新歓でただで飲んだお酒より、地元で入学祝いでおごってもらったお酒より、今日飲んだお酒が一番おいしい。あーもー幸せ(壊れてるよ)!

 なんで書いたの忘れてたんだろう?とか思いましたが最後まで読んだら謎が解けましたね。この酔っ払いが。それから、最後にまたくだらないこと言っていいですか。

 ミハエルには、これからも勝ったり負けたりしながらそれでも本人が心行くまで走り続けてほしいと思った。生きて、最後までしぶとく諦め悪くキャリアを続けて、で、周りから「もう年なんだしやめれば」とか「おっちゃん、いい加減若いもんに道譲れよ」とか言われながら、本人が「もういいか」と思うまでいてほしいと思いました。チャンピオンとして辞めるべきだなんて言うなら、本当は2005年を迎える前にやめててもよかったんだからさ。それよりもんたが未だにシュー兄を”分別がある”人間としてみているらしいことに驚きましたが。分別のあるいい大人が、たかだか1Pのためにチームメイトをぶち当ててもかまわん!とばかりに抜いたり、血をわけた弟に文字通り体当たりを喰らわせてまで前へ出ようとしたりはしないだろうよ(2005年モナコGP参照)。

 ところで、開幕戦のレポで気を散らす対象にすら入ってなかったタイムレンジャー永井ですが、今年彼いますっけ?あ・・・現地か。どうりで平和だと思いました。そういえばうきょーさんもいたっけね?

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